妊活や不妊治療のタイミング法によるセックスレスと未完成婚で出産後のセックスレス

今回は、前回のブログで書かせていただいたことについて少し追加で書くことにしました。



前回のブログ『新婚や結婚予定男性のEDなど性機能障害の実態-セックスレスや未完成婚にも影響する-』では、子供を強く望んでいる結婚直前(3か月以内)と結婚後1年以内の男性の5人に1人は、性機能障害(ED(勃起不全)、射精機能障害、性欲低下)になっているという順天堂大学医学部附属浦安病院および関連クリニックの研究結果を書かせていただきました。[1]
また、若い世代であってもポルノ動画の頻繁な視聴が性的欲求を低下させる可能性と、ポルノ動画の視聴率が高いほど勃起不全(ED)になる確率が高くなることについても書かせていただきました。[2,3]



今回は、妊活や不妊治療のタイミング法(排卵に合わせて計画された時間制限のある性交)または、ステップアップして妊娠、出産したが、その後セックスレスになってしまった問題と、子供が欲しいと強く望んでいる未完成婚の夫婦で、奥さんの年齢が35歳以上(これよりも若い年齢もいる)のためにセックスよりも不妊治療を優先させたが、出産後はセックスレスの状態が続いてしまっている問題について書いてみたいと思います。
妊活や不妊治療のタイミング法(排卵に合わせて計画された時間制限のある性交)で子供を作ることには賛成していても、いざ排卵に合わせて行うことに強いストレスを持ってしまう男性がいる。




排卵に合わせて計画された時間制限のある性交とストレス
まずは、排卵に合わせて計画された時間制限のある性交は、女性にストレスを引き起こすことが研究などで知られています。
同じように、研究で男性も排卵に合わせて計画された時間制限のある性交は、排卵日に正確に性交を強いられ、膣内射精を期待される圧力は、男性にもかなりのストレスがかかり、勃起不全(ED)、射精不全(EjD)を引き起こす可能性あり性交に対する不安感を高めてしまう。[4]
また、不妊症夫婦の男性は、妊娠期には非妊娠期に比べて有意に高い『時間制限のある性交関連ストレス』を経験します。不妊症夫婦の男性にも性機能障害がよく見られる。[5]



≪千田≫
うつ症状と同様に、仕事の問題や対人関係、夫婦関係、その他で不安やストレスを感じていたりすると性的欲求が低下することがあります。また、排卵に合わせて計画された時間制限のある性交
は、セックスを成功ささないといけないというプレッシャーがかかり性的欲求が低下したり性機能障害になってしまう男性もおられます。

≪とても大切≫
セックスカウンセリングでよくあるセックスレスの相談
子供を作るうえでは大切なことではあるが、妊活や不妊治療でのタイミング法では、妻の排卵日に性交し膣内射精をするわけですが、このプレッシャーとストレスが結構きつくネガティブに感じる男性がおられます。
そして、何度かタイミング法を繰り返していくうちに「セックスが子作りのためだけにある」とか、「義務感からやっているように感じる」ようになってしまって、その後、子供は生まれたがセックスレスになってしまう男性は結構おられます。
なので、妊活や不妊治療をする上でお互いに温度差を感じたり、何となくプレッシャーやストレスを感じる夫婦や男性は、妊活や不妊治療のタイミング法などを行う前にセックスカウンセリングで、お互いの妊活や不妊治療に対する考え方や性差の違い、セックスに対する考え方、セックスをプレッシャーがなくできるのかを一度は相談されることをお勧めします。



未完成婚で不妊治療から出産を経てセックスレス
次に、男性側・女性側の問題にかかわらず未完成婚の夫婦で、奥さんの年齢が35歳以上(これよりも若い年齢もいる)のためにセックスよりも不妊治療を優先させたが、出産後はセックスレスの状態が続いてしまっている夫婦は、当ルームや専門機関ですぐにでもセックスカウンセリングを受けてほしい。


また、現在、未完成婚で子供が欲しいために不妊治療を行う予定の夫婦は、未完成婚を解消するためのセックスカウンセリングを受けてから不妊治療を行ってほしい。
ただし、奥さんの年齢が35歳以上であれば、未完成婚を解消していなくてもいいので、解消のためのセックスカウンセリングと不妊治療を同時に行ってほしい。
同時に行けない場合には、出産後もセックスが出来なかったら必ず二人でセックスカウンセリングに行く約束をしてから不妊治療を行ってください。



性機能障害やセックスレスの問題で、よく『心因性』と聞くと思うのですが、心の問題かと深刻に捉える方もおられねかもしれませんが、この意味するところは「考え方や捉え方の問題ですよ」と言っているだけです。
なので、考え方を修正するためにセックスカウンセリングを受ければ多くの問題は解決いたします。



セックスレスや未完成婚など性生活問題の相談とカウンセリング

妊活・不妊治療をはじめる夫婦へのレクチャーと鍼治療



参考文献
1、The Actual State of Sexual Dysfunction in Newlywed Men Starting to Try for a Baby in Japan.
Journal:Reproductive medicine and biology. 2026 Jan-Dec;25(1);e70023.
Author:Ayumu Taniguchi, Akimasa Kure, Yuki Nagashima, Ippei Hiramatsu, Masato Shirai, Kazuhiro Kobayashi, Akira Tsujimura

2、Pizzol D., Bertoldo A., and Foresta C., “Adolescents and Web Porn: A New Era of Sexuality,” International Journal of Adolescent Medicine and Health 28 (2016): 169–173.
3、 Jacobs T., Geysemans B., Van Hal G., et al., “Associations Between Online Pornography Consumption and Sexual Dysfunction in Young Men: Multivariate Analysis Based on an International Web‐Based Survey,” JMIR Public Health and Surveillance 7 (2021): e32542.
4、Byun J. S., Lyu S. W., Seok H. H., Kim W. J., Shim S. H., and Bak C. W., “Sexual Dysfunctions Induced by Stress of Timed Intercourse and Medical Treatment,” BJU International 111 (2013): E227. 
5、 Song S. H., Kim D. S., Yoon T. K., Hong J. Y., and Shim S. H., “Sexual Function and Stress Level of Male Partners of Infertile Couples During the Fertile Period,” BJU International 117 (2016): 173–176.