専門の心理療法と得意とする相談分野

心理師を39年間行っている中で得意とする相談分野を、3つの専門心理療法である『認知療法/認知行動療法』『夫婦(カップル)/家族療法』『セックスカウンセリング/セックスセラピー』のそれぞれに分類して書かせていただきます。
また、専門トレーニングとして『コグトレ』『ペアレントトレーニング』の指導も行っております。


図はうつ病の認知行動モデルと言って、『状況・環境』に対して、『認知』が働きその後一瞬に『行動』『気分』『身体化』に影響を及ぼすというモデルです。『スキーマ』とは、長い月日をかけて固まってきた考え方や行動のことをいいます。ここではうつ病をモデルに書いていますが、相談では個々の問題や症状の認知行動モデルを用いて説明をしています。


認知療法/認知行動療法

医療機関からの紹介も含めて個人の問題で相談者の多い順に載せております。
なお、自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症の二次障害の問題も数に含めております。


1・抑うつ状態やうつ病(産後うつ病も含む):認知療法/認知行動療法が最も得意とする症状
2・自閉スペクトラム症(ASD):子供から大人の相談が毎年増加している。
3・対人関係問題(主に会社や学校での人間関係)
4・パニック症・社会不安(社交不安)などの不安関連
5・注意欠如・多動症(ADHD)
6・適応障害
7・強迫性障害
8・人格障害(パーソナリティー障害)
9・統合失調症
その他の個人的問題に対して認知行動療法を行っております

小学生の中学年程度から成人の方を対象に用いております。

コグトレ(脳の認知機能強化/認知作業/認知ソーシャル)
認知機能の強化のための個別トレーニング。(小学4年生以上のADHDの実行機能の強化にも役立てています)
対象:
・境界知能でお困りの小学4年生~中学生 プラス希望する高校生
・ADHDの小学4年生~中学生 プラス希望する高校生
・IQが80代(平均を含む)で成績が伸びないで困っている小学4年生~中学生

境界知能についてはこちらをご参照ください。

夫婦(カップル)/家族療法

夫婦・家族問題の得意とする相談分野で相談者の多い順に載せております。

1、性格・価値観の不一致
2、自閉スペクトラム症(ASD)・注意欠如・多動症(ADHD)、境界知能のいる夫婦・家族
3、子供の問題行動(子供のASDやADHD及び、境界知能の影響も含む)
医療機関や専門機関からの紹介が増えている。
例、
・子供が親の財布からお金を盗むからコンビニでの万引き
・子供が年少者に対する性のいたずら(性犯罪レベルの場合は、児童相談所や警察に相談)
4、長年の夫婦関係問題からの家庭環境問題
5、その他
・不貞問題
・実家との問題
・その他の問題による夫婦や家族関係問題
夫婦や家族関係問題の解決に向けて行っている夫婦・家族の専門療法は『家族構造療法、システムズアプローチ、MRI』という方法及び夫婦・家族の認知行動療法を行っております。


性問題:セックス・カウンセリング

個人・夫婦・家族に関係なく、性に関する問題で来られる方の相談者の多い順に載せております。
専門の相談機関が少ないために多くご夫婦・カップルの方々が相談に来られております。

1、男性側の問題によるセックスレス
2、女性側の問題によるセックスレス
3、性被害を受けた方(子供も含む)
4、性の衝動性問題(子供も含む)
5、性犯罪の加害者(窃触症・窃視症・その他/子供も含む)

セックスカウンセリングの基本は認知行動療法(以前は行動療法)の技法を用いて行ってまいります。
性犯罪の加害者に関しては、罰することは必要であるが、依存・嗜癖の問題であるために罰するだけでは問題解決しないために思考や行動を修正する必要がある。

離婚問題やDV、性犯罪など弁護士による法的サポートが必要な場合には、法律事務所をご紹介させていただいております。

関連する問題と相談方法

それぞれ単体の問題で相談に来られる方においてはそれぞれの相談方法で行いますが、2つ以上重なった問題をお持ちの方に対しては、どの問題から解決するかを決め、それぞれの相談方法を用いて行ってまいります。下記の図をご参照ください。

各心理療法を併用して行う場合
問題や悩み、症状によってはそれぞれの専門療法・トレーニングを併用して行う場合がございます。
例として、
1、うつ病やパニック症、強迫性障害、境界性人格障害(境界性パーソナリティー障害)など個人の問題でお困りの成人の方が、実は夫婦関係にも問題がある場合などでは、『認知療法/認知行動療法』と『夫婦療法』を併用します。

2、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)の二次障害でうつ病やパニック症、強迫性障害、その他の精神症状で困られている場合は、ASDやADHDに特化した『認知療法/認知行動療法』とうつ病などの症状に合わせた『認知療法/認知行動療法』を併用します。

3、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)、境界知能の相談で来られた方が、セックスレスと夫婦関係にも問題がある場合、ASDやADHDに特化した『認知療法/認知行動療法』と『セックス・カウンセリング』『夫婦療法』を状態に合わせて併用しながら行います。

関連する問題と相談方法


略語説明:ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如・多動症)、コグトレ認知機能強化トレーニング、FEP(前頭葉・実行機能プログラム


対面相談

● 個人カウンセリング
● 夫婦/家族カウンセリング

● コグトレ
● ペアレントトレーニング
● 心理テスト


オンライン・カウンセリング

オンライン・カウンセリングについては、こちらをご覧ください。

当ルームでは、早くからオンラインによるカウンセリングに取り組んでおり、心理師の千田は2008年に精神科治療学の特集記事の分担執筆をしております。
(所属はリスタの前身の横浜心理相談センター)

精神科治療学 特集-インターネットを利用した精神医療
インターネットテレビ電話(ウェブテレビ電話)やチャットによるカウンセリングの実際
23(5);561-565,2008 星和書店

どうして、早くからオンラインによるカウンセリングを導入したか。

認知行動療法をどの地域にお住まいの方も受けていただけるように。
 (オンライン・カウンセリングを始めた当初は、認知行動療法をほとんどの地域で受けることができませんでした)現在も地域によっては認知行動療法を専門とした相談室がないところもございます。


産後うつ病や引きこもり、身体疾患(ガンや慢性疾患)等で外出が困難な方々も相談を受けていただけるように。

海外に住む方々が日本語でのカウンセリングを受けていただけるように。

オンラインによるカウンセリングもほとんどなかったのですが、夫婦カウンセリングやセックスカウンセリングを行っているところが全国でもほとんどなく、困られているご夫婦がどこにお住まいでも相談ができるようにと考えスタートしました。