夫婦・カップルの関係性や性生活、神経発達症の問題はどこに相談に行けばいいのか。

夫婦やカップル又は、子供や実家との関係などの問題には、二人の関係性から実家を含めた関係性の問題、性生活の問題、パートナーや子供の精神状態や神経発達症の問題、問題行動また、それぞれが組み合わさって複雑になっている問題など様々あります。
では、問題が生じて困った時に、『どのような心理療法が専門の治療者に相談すればいいのか』、『どこに相談に行けばいいのか』などの問いに対する『ヒント・情報』について今回は書いてみたいと思います。
はじめに、
基本的なカウンセラー・治療者の条件の一つとしては、国家資格である公認心理師や医師、看護師又は、民間資格ではありますが臨床心理士をお持ちで、尚且つそれぞれの分野と専門の心理療法のトレーニングを終了している者を前提に書いております。
また、個人のうつ病などのストレス疾患や対人関係問題に対して、個人に対する心理療法ができることも前提としております。
目次
1)夫婦やカップルの関係性や子供の問題、実家との関係問題
2)夫婦・カップルのセックスレスや未完成婚等、性生活の問題
3)二人の関係性問題とセックスレス等の性生活の問題が併存
4)夫婦・カップルのどちらか、または両方が神経発達症(ASDやADHD)で関係性に問題がある場合
5)夫婦・カップルでどちらか、または両方が神経発達症(ASDやADHD)のため関係性に問題があり、尚且つセックスレス等の性生活にも問題がある場合1)夫婦やカップルの関係性や子供の問題、実家との関係問題
1)夫婦やカップルの関係性や子供の問題、実家との関係問題
専門療法としては、夫婦(カップル)・家族療法/夫婦(カップル)・家族カウンセリング。
※夫婦(カップル)療法や家族療法には、治療者が学ばれた方法による違いがあります。
夫婦やカップルの価値観の違いをはじめ、関係性に問題がある場合には、『夫婦(カップル)・家族療法』が専門の機関に相談に行かれるのがいいと思います。
特に子供がいる夫婦は、早めに相談に行かれるのがよろしいかと思います。
夫婦関係の問題を子供には見せないとか、子供の前では言い争いをしないと言われる夫婦が多いのですが、親の関係性の悪さは、子供は気づいているし精神的にも不安定になっていることが多い。
また、子供心に不安定になっていることを、親に見せないように努力していることも知ってあげてください。
相談で多い問題としては
★価値観の違い。(生まれも育ちも違うのだから、違うのは当たり前なので問題は調整がうまくいかない)
★性格や行動パターンの不一致、子育てに対する考え方の違い(乳幼児期だけでなく、思春期以降でも違うことが多々ある)、その他にも生活パターンの食い違い。
★実家との関係や実家との関係を含めた夫婦関係問題。
★不貞による関係性悪化。
★夫(彼)、妻(彼女)のどちらかが、うつ病など精神疾患のために対応方法などを巡って関係性に問題が生じている場合。
★子供の不登校や子供の問題行動に対する対応方法が合わない。
★その他、二人の関係性に関する様々な問題。

2)夫婦・カップルのセックスレスや未完成婚等、性生活の問題
専門療法は、セックスカウンセリング/セックスセラピー
※夫婦(カップル)療法や家族療法同様に、いくつかの方法がございますが、一般的には認知行動療法の考えに基づいた方法を用いる治療者が多いと思います。
性生活に関する問題(個人の性の悩みも含む)は、『セックスカウンセリング/セックスセラピー』が専門の機関に相談に行かれるのがいいと思います。
特にこの分野は、相談に行くタイミングが遅くなればなるほど離婚や別れる確率が高くなります。
どうしてかというと、できない・やれない側も悩んではいるが、拒否されている側や待たされる側の方が強く苦しんでいることが多いからです。
相談で多い問題としては
★セックスレス(理由はざまざま):男性側の問題と女性側の問題
★未完成婚(理由はざまざま):男性側の問題と女性側の問題
★特殊なマスターベーション方法のために、膣内射精ができないかったりED
例として、床に擦り付けや過激なAV、とても強いグリップ、その他
★女性のオルガズム問題
★その他、性生活にまつわる個人や二人の悩み
3)二人の関係性問題とセックスレス等の性生活の問題が併存
専門療法として、夫婦(カップル)療法とセックスカウンセリング(両方の方法を使えることが必須
併存と書きましたが、どちらの方法を優先するかということが重要になってきます。
夫婦(カップル)療法とセックスカウンセリングは、まったく方法が別なので以下のような治療者もおられます。
婦人科や泌尿器科の医師の中には、セックスセラピーは行えるが、夫婦(カップル)療法を行えない、行わない治療者もおられます。
また、公認心理師や精神科医師、看護師、臨床心理士で、夫婦(カップル)療法は行えるが、セックスカウンセリングは行えない者や、ごく稀に先ほど同様にセックスカウンセリングは行えるが、夫婦(カップル)療法を行えない者もおられます。
相談で多い問題としては
★夫(彼)、妻(彼女)の不貞がわかって以降セックスレスまた、セックスや身体を触られることに対する性嫌悪。
★セックスレス(理由はざまざま):男性側の問題と女性側の問題で、問題となっている側が長期間にわたって問題を先送りにした結果、二人の普段の関係性(信頼関係など)まで悪化している場合。
★未完成婚(理由はざまざま):男性側の問題と女性側の問題で、問題となっている側が長期間にわたって問題を先送りにした結果、二人の普段の関係性(信頼関係など)まで悪化している場合。
★夫(彼)から理不尽なセックスを要求され続けた結果、セックスが嫌になった妻(彼女)。少数であるが逆の場合もあります。
★その他にも性生活を含めた普段の関係性が悪化している状態。

4)夫婦・カップルのどちらか、または両方が神経発達症(ASDやADHD)で関係性に問題がある場合
または、子供が神経発達症のために子育て方法やお互いのサポートに関する問題。
※ASD:自閉スペクトラム症/ADHD:注意欠如多動症
専門としては、大人と子供の神経発達症の個人の心理療法と神経発達症による関係性の問題に対する夫婦(カップル)療法(両方の方法を使えることが必須)
また、ペアレントトレーニングの指導が行えること。
個人の神経発達症の問題は扱えるが、夫婦(カップル)療法は行えない治療者がおられます。
相談で多い問題としては
★夫(彼)、妻(彼女)のどちらかまたは、両方がASDやADHDのために関係性に問題が生じている。
また、同時に会社など外での対人関係にも問題が生じている場合あります。
★カサンドラ症候群(医学的診断名ではない):ASDを持つパートナーや家族との関係で生じる心身の不調や孤独感を指す状態です。
症状は精神的、身体的、行動面に現れます。
精神的症状:抑うつ、不安、孤独感、無力感
身体的症状:めまい、疲労感、睡眠障害
行動の変化:社交回避、過度な自己防衛、感情の抑制
ASD特性を持つパートナーとのコミュニケーションのずれ違いや共感性の違いによる慢性的なストレスが原因で生じると考えられています。
★子供が神経発達症(ASDやADHD)で子育ての悩みや問題:基本はペアレントトレーニングを親二人が学ぶ
★子供とパートナーが神経発達症(ASDやADHD)による悩みや問題
5)夫婦・カップルでどちらか、または両方が神経発達症(ASDやADHD)のため関係性に問題があり、尚且つセックスレス等の性生活にも問題がある場合
専門としては、神経発達症の個人の心理療法と夫婦(カップル)療法、セックスカウンセリングの3つの両方が専門であることが必要になります。
いくつかの問題が絡んでいる場合は、どの問題を優先するかということが重要になってきます。
相談で多い問題としては
1)~4)で述べてきた、夫婦・カップル関係や性生活問題、神経発達症による関係性の問題が重なり合っている状態。


