目次
1、境界知能の子供の特徴と困りごと
3、当ルームが行っている認知機能強化トレーニング
認知機能強化トレーニングはスポーツの基礎トレーニングに似ている。


各ページ
境界知能の説明と子供から大人の認知機能強化トレーニング
境界知能の大人の認知機能強化トレーニング(コグトレなど)の説明と申込方法
境界知能の子供の認知機能強化トレーニング(コグトレなど)の説明
子供の認知機能強化トレーニング・受講生募集と申込方法




境界知能の子供の特徴と困りごと



境界知能の子供の特徴と困りごとはどのようなものなのか。

1、学習面での困りごと

●小学生2年生(掛け算の指導が始まる)になったころより、勉強に困っている。:重要
◎国語の漢字の読み書きや、教科書に書いてあることの意味がうまく理解できないでいる。
算数では、数字の桁数が多くなると計算できなくなることがしばしば起きる。
●授業に集中ができない。(集中力が続かない)
●授業の進むスピードについていけない。
:重要
●授業中の先生の説明スピードが速くて半分も理解できない。:重要

授業中に座っていることが難しい子供もいる。

重要とあるところは、お父さん・お母さんに、ぜひ子供にやさしく確認をしてあげてほしい項目です。

確認:小学2年生の後半の掛け算や小学3年生の分数が始まると勉強についていけなくなりはじめ、また先生の説明スピードについていけなかったりするので、それに対処しないままであると学年が上がるごとにわからないことが増えていきます。
なので、この時期から個別学習や認知機能強化トレーニングを行ったり、本人が自己に対して否定的にならないように、お父さん、お母さんの日常生活での肯定的コミュニケーションがとても重要になります。

2、実行機能の問題

実行機能:ワーキングメモリー、自己抑制、注意・集中力、整理整頓、計画性、セルフモニタリング、その他

●身の回りのことや社会生活で困難になることがある。
身だしなみを整える
整理整頓が難しく不便を感じる
お釣りの計算や電車の乗り換えなどが難しい

3、対人関係やコミュニケーションの問題

●友達やクラスなどで、会話(コミュニケーション)に問題が生じる。
集団のルールや決まり事が理解できなかったり、相手の言っていることの意味が理解できなかったり、自分が伝えたいことをうまく伝えられなかったりする。:重要
●登校を渋りがちになる。

●非行の子供たちに、うまいこと言って利用されることがしばしばある。:お金を取られたりすることが、しばしば起きているので常に気にかけていてほしい。

4、運動面での問題(不器用であること)

個人差がある:運動面に関しては全員が問題を持っているわけではない。

●運動が苦手であったり不器用で作業ミスが起きる子供が中にいる。
物によくぶつかる/手先が不器用/力加減がわかっていない/ボールをうまく投げられない/左右がわからない、その他




当ルームが行っている認知機能強化トレーニング


認知機能とは、記憶、言語理解、注意、知覚、推論・判断といったいくつかの要素が含まれている知的機能を指します。
また、認知機能強化とは、記憶力・注意力・判断力・学習能力・問題解決能力などの「認知機能」を高めたり維持したりする取り組みのことをいいます。




ベースの認知機能強化トレーニングとしては、『コグニティブトレーニング(コグトレ)』または、『前頭葉・実行機能プログラム(FEP)』を行っている。
サブまたは併用方法として、『デュアルタスク(二重課題)トレーニング』と『ビジョントレーニング』を行っている。

コグニティブトレーニング(コグトレ)

コグトレ(Neuro-Cognitive Enhancement Training:N-COGET)とは、認知機能の強化を目的としたトレーニングのことをいいます。
トレーニングでは、『覚える』『数える』『写す』『見つける』『想像する』それぞれの認知機能強化を、たくさんの種類のプリントから個人の現状の能力に合ったものを用いて行います。

前頭葉・実行機能プログラム(FEP)

前頭葉・実行機能プログラム(FEP)は、主に統合失調症の認知機能改善療法(CRT)の1つとして開発されました。
現在は、境界知能をはじめ、神経発達症(ADHDやASD)、学習障害、気分障害(うつ病など)、衝動制御障害、犯罪者(性犯罪者も含まれる)など、認知機能の問題で困られている方の認知機能改善トレーニングの一つとしても使用されています。

前頭葉・実行機能プログラム(FEP)は認知的柔軟性モジュール、ワーキングメモリモジュール、計画モジュールの3つの階層からなるプログラムです。
3つの階層からなるプログラムは、認知機能の下位レベルから上位レベルへと、段階的にステップアップするように構成されています。
具体的には、注意力、記憶力、計画性、問題解決能力などのスキルを強化することを目的に行います。

認知的柔軟性モジュール:注意と認知の柔軟性を高めることを目標とします。
ワーキングメモリモジュール:情報を一時的に保持・操作する能力の向上を目指します。
計画モジュール:物事を効率よく進めるための戦略を立て、実行する力の向上を目指します。

デュアルタスク(二重課題)トレーニング

2つの課題が同時に課せられるようなトレーニングのことをいいます。
特に有酸素運動と知的作業の同時トレーニングが有効であるという研究が多数あります。
例、ジョギングと計算、エアロバイクと認知機能強化トレーニングなど。

当ルームでは、エアロバイクとコグニティブトレーニングや前頭葉・実行機能プログラム(FEP)を同時に行うトレーニングをしております。

ビジョントレーニング

視機能,視覚情報処理,目と手の協応等の視覚に関する能力を改善するために行われるトレーニングのことをいいます認知機能強化トレーニングとしては、視機能・視覚認知に弱さがある子供に用いています。


募集に関する詳しい説明は以下のサイトで説明をさせていただいております。
子供の認知機能強化トレーニング・受講生募集の説明


認知機能強化トレーニングはスポーツの基礎トレーニングに似ている。



カウンセラー(千田の紹介)のところで、自己紹介を書かせていただいておりますが、私自身、心理師になる前の若かりし頃は、テニスのプロコーチとして選手や子供達に、テニス指導とテニスの能力アップに必要なフィジカル(身体)・トレーニングの指導を行っておりました。

さて、フィジカル・トレーニングでは、『体幹の安定を含んだ筋トレ』、『瞬発力』、『敏捷性』、『平衡感覚』、『柔軟性』、『動体視力』、『視覚と手の協調』、その他にも様々基礎の運動能力を向上するためのトレーニングを行います。
これはテニスだけでなく、野球、サッカー、バスケット、器械体操、陸上競技の各種目、その他のスポーツアスリートたちも行っていることです。


それぞれのスポーツでは、技術指導を受けることで上達をするわけですが、上達のスビートが個々で違ったりします。それは、基礎的な運動能力の違いによって大きく変わってきます。なので、基礎となるフィジカル・トレーニングが必要になるわけです。

認知機能強化トレーニングも同じ
算数・数学、国語、理科、社会、英語などの教科学習が、野球やサッカー、テニス、バスケットなどの競技の技術練習だとしたら、認知機能強化トレーニングは、スポーツの基礎の運動能力向上のためのフィジカルトレーニングと同じであるということです。


フィジカル・トレーニング同様にトレーニングの継続が必須
例えば、『体幹の安定を含んだ筋トレ』、『瞬発力』、『柔軟性』その他のフィジカル面はトレーニングをしなければ、元の状態に戻ってしまいます。
認知機能も同様にトレーニングを継続しなければ、元のレベルに低下していく可能性がございます。



なお、コグトレには、認知機能強化トレーニングにも『運動能力や協調運動のトレーニング』と『感情コントロールや対人関係マナーなど社会性などの基礎トレーニング』がございます。


次に、お母さんやお父さんから必ずと言っていいほど受ける質問なので書かせていただきます。
質問:認知機能強化トレーニングをすれば、算数・数学や国語、英語など各教科の成績(テストでの点数)がよくなりますか。


答え:『はい』であり『いいえ』
理由:例えば、握力が一桁の数字の人が、30ぐらいまで基礎トレーニングで強くなったとして、テニスやゴルフがうまくなりますか。と言っているのと同じ質問だということです。


握力が弱い時には、テニスではボールが当たってもうまく弾き返せなかったり、ゴルフだとクラブを振った瞬間にすっぽ抜けたりする場合もあるが、テニスもゴルフも技術指導をコーチに習えば、このような状態でもある程度まではできるようになります。

また、正しい技術指導をコーチから受けられるとして、基礎トレーニングで握力が強くなったのであれば、テニスもゴルフも飛躍的に上達すると思います。(実際は握力だけではないですが)

ただし、正しい技術指導を受けられる環境になければ、握力が強くなってもテニスもゴルフもそれほど上達するとは思えません。単に握力が強くなっただけということになってしまいます。



認知機能強化トレーニングも同じです。
認知機能強化トレーニングによってさまざまな認知機能を強化しながら、例えば、個人指導などで個々のレベルに合った算数の指導を受けられるのであれば、成績はアップすると思います。

ただし、学校での教育・学習指導は基本的に集団指導で個々のレベルに合わせての指導も多少は受けられる程度である。
なので、飛躍的とは言えないであろうが徐々に良くよくなっていくとは思います。

小学2年生以降は、認知機能強化トレーニングと同時に個別指導塾や家庭教師など、教科学習の指導を受けることもお考えになってもらえればとも思います。



各ページ
境界知能の説明と子供から大人の認知機能強化トレーニング
境界知能の大人の認知機能強化トレーニング(コグトレなど)の説明と申込方法
境界知能の子供の認知機能強化トレーニング(コグトレなど)の説明
子供の認知機能強化トレーニング・受講生募集と申込方法

こちらのページもご参考に

『認知機能強化トレーニングplus家庭教師』
境界知能の子供に特化した
認知機能強化トレーニング(コグトレなど)plusコーチ(家庭教師)』

対 象:
●境界知能でお困りの小学1 年生~高校生

●境界知能とADHDやASDが併存している小学1 年生~高校生


ブログ:
心理師・千田の思考:認知機能強化トレーニング(コグトレなど)を受けている子供たちの受験のチャレンジが終了

『研究会後:境界知能の子供から大人の対応方法などについて話し合う』
-お父さん、お母さんにも知ってほしい内容のお話-




参考文献:
「ケーキの切れない非行少年たち」著者:宮口幸治 新潮社 2019/07/13
高橋三郎・大野裕監訳『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』 医学書院 2014/6/30
コグトレ みる・きく・想像するための認知機能強化トレーニング 著者:宮口幸治 三輪書店 2015/03/10


参考:一般社団法人日本COG-TR学会「認知機能強化トレーニング(COGET)