夫婦関係やセックスレス等の性生活の相談で、相手がASDやADHDではないかと話題に。

夫が(妻が)・彼が(彼女が)、また二人ともがASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如多動症)のため、関係性に問題が生じて『夫婦関係やカップルのカウンセリング』を対面やオンラインで受けられる夫婦やカップルは多くおられます。



今回のお話は、夫が(妻が)・彼が(彼女が)ASDやADHDでないのにそうかもしれないと思っていたり、私から見るとASDやADHDだろうなと思うのに、当の本人たちはそれには気づいていないで相談に来られるご夫婦やカップルについてです。

『夫婦(カップル)カウンセリング』や『セックスレスや未完成婚のセックスカウンセリング』を行っていると、夫婦やカップルでの相談の前に、一人だけで相談に来られる方が結構な数おられます。
その時に、夫が(妻が)・彼が(彼女が)「発達障害(神経発達症)じゃないかと思うんです」という発言をたまに聞くことがあります。
また、本人自身も含めて夫が(妻が)・彼が(彼女が)、依存性パーソナリティー症とか、ボーダーラインパーソナリティー症とか、愛着障害とか、じゃないかと思うんです。と話される方もたまにおられます。

依存性パーソナリティー症、ボーダーラインパーソナリティー症、愛着障害については、最後に注釈を載せています。

逆に、ご本人たちは意識していないのか、わかっていないのかはわかりませんが、『夫婦(カップル)カウンセリングやセックスカウンセリング』をしていて、明らかにASDやADHDによる関係性の問題であろう思われる方にも出会うこともあります。
この場合は、ASDやADHD(特にASD)であろうと思われるご本人は、子供の時の1歳半・3歳・5歳児健診で神経発達症が問題にならなかった、また、親も、小学校・中学校の教諭も気づくことが出来なかった。そして、就職された後も本人も気づくことなく仕事がこなせて、結婚して二人の関係性は悪くなっているが神経発達症とは思っていないこともあります。
もちろん、本人は会社でも家でも、パートナーは二人の関係で、なんかやりずないなとかは日々感じてはいるとは思います。
このように結婚をして初めて気づいたり、また、子供ができてその子供がASDやADHDであることが分かって、本人もASDやADHDであることが分かったりする場合もあります。

ADHDは、子供の時から行動化があるので気づきやすい。

さて、パートナーがASDやADHDじゃないかとか、また、ご本人を含めて依存性とか愛着障害の可能性があるのではないか。と聞いてきたり、そうじゃないかと思うと言われている方は、本を買って読まれたり、『SNS』や今じゃ『AI』でたぶん一生懸命に調べて「これに該当しているとか」「この症状と同じだ」などと思われ、そのように言っている方が多いように思います。



千田は、個人のカウンセリングから始めて41年、夫婦(カップル)・家族療法は35年以上、セックスカウンセリングは30年以上行っていますが、今回書いているような場合で、実際にご本人に会って可能性があるかなと思ったのは30%程度ぐらいかなと思います。
70%前後の方は、ASDでもADHDでもないと思っています。また、依存性とか愛着障害となると数%~多く見積もっても10%はないであろうと思います。

ただ最近は、ASDやADHDに関しては、正しい情報も多くありもう少しパーセントが上がっているかなとも考えたりもします。

多くは、価値観や性格の違いなどで、お互いにすり合わすことが出来ずに関係性まで悪化している夫婦やカップルといった感じです。
また、セックスレスなどの場合は、お互いに性差など性に対する知識のなさが問題をこじれさせていることが多い。
なので、ASDやADHDのことは関係なく夫婦(カップル)カウンセリングを行っていきます。


しかし、ASDやADHDの可能性がある場合、とても難しい問題に直面します。
本人は自分がASDやADHDであるとはみじんも思っておられないので、テストを行おうとしても「どうしてASDやADHDのテストを受けないといけないの?」と普通に疑問を持たれるであろうと思うので言えない。
なので、相談を続けながらASDに関連する質問などを行って、本人が何となく気づいていただける機会などがあればテストをするような感じになります。
それでも、ASDの可能性があることをお伝えすることはやはり難しいです。


ただ、このような方もおられます。

私の判断でもASDの可能性がありそうだと思う方の中には、夫(妻)・彼(彼女)に、喧嘩や言い合いになった時に「あなたASDとかADHDだと思うけど」と言われている場合があったりします。この場合は、確認のためにテストをしましょうか。と伝えることが容易にできます。
また、本人もなんとなく「ASDやADHDではないか」と思われる方でテストを希望される方がおられます。本人が何となく思ってテストを受ける場合は、結構な確率でASDやADHDの可能性があります。



今回は、とりとめもない話でしたが、パートナーのみやお二人ともがASDやADHD又は併存している場合は、定型発達とASD、定型発達とADHD、定型発達とASD・ADHDの併存、それぞれの特性(特に定型発達とASDの場合)を明らかにしてどのように合わしていくことができるのかというカウンセリングがメインとなり、その他には個別に様々な違いがあるのでお互いに調整できるようにカウンセリングを進めます。
ただ、途中にも書きましたようにASDやADHDの本人がわかっていない場合や、険悪な関係が6カ月以上にわたって続いている場合などでは、わかれたり離婚をされる場合もあります。


皆さんも可能性があるのであれば、当ルームや神経発達症が見れて夫婦カウンセリングを行っている機関などに相談に行っていただきたいと思っております。



注釈
パーソナリティー症や愛着障害を読まれると当たっていると思うことあるのですが、そこに書かれいることがとても極端に表れるのがパーソナリティー症であり愛着障害でもあります。(極端でなければ該当するものがあることは確かです)
依存性パーソナリティー症とは、自分一人で意思決定することや行動を行うことに強い不安を抱き、他者の世話や承認を常に求める行動パターンを特徴とします。
ボーダーラインパーソナリティー症とは、感情の激しい変動、衝動的な行動、慢性的な空虚感、自己イメージの不安定性を特徴とします。対人関係では、見捨てられることへの強い恐怖が根底にあり、相手を過度に理想化したり、突然突き放したりする行動が見られます。
愛着障害とは、幼少期に養育者との安定した愛着関係が十分に形成されなかったことにより、情緒の安定や人間関係の構築に困難を抱える状態を指します。


各問題に特化した認知行動療法
★自閉スペクトラム症(ASD)の認知行動療法とカウンセリング:個人・親子・夫婦関係

★注意欠如多動症(ADHD)の認知行動療法とカウンセリング:個人・親子・夫婦関係