専門心理療法について

当ルームでは3つの心理療法を用いて問題解決のお手伝いをさせていただいております。

認知療法/認知行動療法

学校や職場での人間関係や仕事量の多さ、進学によるプレッシャー、自身の能力によるストレス、その他の心の問題に対して、物事のとらえ方(認知)や行動の仕方などを変化させることで問題解決につなげていく方法です。
特に、認知療法はうつ病の研究から始まり、1970年代には「抗うつ薬と同等の効果がある」などエビデンスについて発表されております。
その後は、うつ病だけでなく社会不安障害(社交不安障害)やパニック障害、睡眠障害、強迫性障害、パーソナリティー障害、統合失調症、自閉性スペクトラム症(以後、ASDと表記)、注意欠如・多動症(以後、ADHDと表記)、心的外傷後ストレス障害、神経性過食症、様々な身体疾患など、様々な病気や疾患に対して国内外で研究されエビデンスが発表されております


夫婦・家族療法

夫婦の価値観の違いや実家との関係、夫(妻)がうつ病等の精神疾患による関係性の問題、夫(妻)がASDやADHDによる関係性の問題、その他の夫婦関係問題や子供の問題(不登校・うつ病等の精神疾患・ASDやADHDなどの発達障害問題)等を含めた家族関係等に対して、関係性の調整や変化を促して問題解決していく方法です。
夫婦・家族療法といってもいろいろな理論・方法がございます。
当ルームで用いている療法は、読まれている方はよくわからないとは思いますが、構造的家族療法、システムズアプローチ、MRIグループの方法、認知行動療法という4つの方法を用いて行っております。


セックスセラピー/セックスカウンセリング

セックスレス問題の相談が多いのですが、それ以外にも性機能性不全、性嗜好異常(露出症、フェティシズム、窃触症、窃視症、その他の障害)、性の衝動性問題、マスターベーション方法の問題、その他、性全般の相談を行っております。
セックスセラピーは認知行動療法(以前は行動療法)に分類されております。
問題解決に用いる技法の中心が、認知行動療法で用いる行動技法と認知技法であるためにそのように分類されている。
欧米では夫婦・家族療法を行っている多くの心理師や医師、看護師はセックスセラピーのトレーニングを受け専門にしている。ただし、日本では夫婦・家族療法は行うがセックスセラピーは行わないという専門家が多い。


心理療法を単独または併用して行う

それぞれの心理療法を単独で行う場合もあれば、併せて用いる場合もあります。
例えば、医師の紹介でうつ病の相談で来られたが、実はASDの二次障害のためにうつ病に対しての認知行動療法を行い、のちにASDに特化した認知行動療法も行うというように、ASDやADHDの二次障害として、先ほどのうつ病やパニック障害、強迫性障害、不登校、引きこもりなどの症状を引き起こしたりします。
それ以外にも、セックスレスの相談で来られたが、実は相方がパーソナリティー障害であったり、ASDやADHDなどの問題を抱えている場合は、セックスレスは二次症状となるのでまずは、個人としても夫婦としても二次症状の問題解決を優先するために夫婦療法や認知行動療法を行います。
それ以外にも問題がいろいろ絡み合っている場合には、解決する問題の優先順位をつけいくつかの心理療法を行っていくことになります。

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